モラ夫と一緒に暮らすことになった話。
モラ夫との付き合いはそれなりに楽しく続いていましたが
長く付き合う相手ではないなぁという思いはありました。
モラ夫には大切な趣味があり、そちらを重視しすぎる傾向があったので
結婚相手としては難しい人だという認識だったんです。
お互い一人暮らしだったので
かなり早い段階から一緒に暮らしたいとは言われていました。
モラ夫は学生時代からずっと一人暮らしだったので
一通りの家事はしていると言い張りましたが、料理はほぼできませんでした。
家に醤油以外の調味料もありませんでした。
当時の私は同棲には何もメリットを感じなかったので
一緒に暮らしたいと言われても応じることはありませんでした。
そんな中、諸事情あり当時勤めていた会社を辞めることになりました。
リーマンショックの後だったので求人自体激減している時期でした。
転職活動は長引き、半年後にようやく決まった仕事は
前職より年収が100万円以上落ちる、契約社員待遇のものでした。
これでは生活が維持できない。
そこで初めてモラ夫と一緒に暮らすことを検討しました。
私のメリット⇒生活費が折半できれば助かる
モラ夫のメリット⇒家事が楽になる
と考えました。協力しあえばお互い負担が減ると思ってたんです。
完全に打算ですね。メリットとデメリットを秤にかけた結果
経済面でのメリットがチラチラ見えていたモラ夫のマイナス点を上回った形です。
ただ、先の見えない同棲というのは私にとってデメリットが大きく感じられ
結婚を前提とした同棲を受け入れるなら、という方向で話を進めました。
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モラ夫、しょっちゅう「俺が養ってやる」「一緒に暮らそう」
などと言っていましたが一度も「結婚しよう」とは言いませんでした。
モラ夫は責任を負うことを極端に嫌っていました。
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結果として半年程結婚を前提とした同棲をして、
お互い問題なければ結婚しよう。という方向に落ち着きました。
ここで初めてお互いの両親にも挨拶をしました。
モラ夫の両親は幸いにもいい人達で温かく迎えてくれました。
ただ、衝撃だったのは、モラ夫の母です。
モラ夫の母親が世話好きだということは聞いていました。
私がお邪魔した日も食べきれないほどのごちそうを用意して出迎えてくれました。
食後、みかん食べる?と言われた時のことです。
モラ夫「手が汚れるからいらない」
モラ母「お母さんがむいてあげるから食べなさい」
…えっ?成人男性が母親にみかんむいてもらう…?
そこまでしてみかん食べさせたい…?
正直引きました。引いたって、思わずその場で言いました。
お義母さん、甘やかしすぎです。そんなことしないでくださいって。
そしたらモラ母「私だって夫にはしないわよ。子供にだけ!」と。
いやお義母さん、子供といっても成人男性。
そこまでしてみかん食べさせる必要ありますか…?
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正直ここで引き返すべきでしたね。
誰だって自分の育った家庭がベースにあります。
自分の母がしてくれていたことを妻に要求する、分かり切ったことです。
でもその場で私は「私は絶対そんなにモラ夫を甘やかしませんから!」と宣言。
クギを刺したつもりでした。
でもお分かりですよね。糠にクギです。
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振り返ってみればストップフラグはたくさんあったのに
経済的な問題に加え両家の挨拶も済ますという、後戻りし辛い状況になり
そのまま同棲へと進んでいきます。